山梨県立高等支援学校桃花台学園 > 交流及び共同学習 交流及び共同学習 交流及び共同学習 本校の交流及び共同学習は、学校間における交流と地域における交流をそれぞれの目的に応じて実施しています。 1 学校間交流の目的 (1)同世代の生徒及び異世代の児童との交流を通して、互いを理解し、助け合いや支え合って生きていくことの大切さを学ばせる。 (2)間接的な交流に加えて直接交流を通して、同世代の生徒及び異世代の児童の活動の様子を見たり触れ合ったりするなかで、共に学び合い、高め合う機会とする 2 地域交流の目的 (1)地域の方々とともに活動するなかで、相互扶助の経験を通して協同の大切さを学ばせる。 (2)学校で学習した内容を、社会の中で活用する経験を通してより確かな力に高める。 (3)地域の人々とのふれあいを通して、卒業後の就労に必要なコミュニケーション能力を実践的に育成する。 3 学校間交流と地域交流の様子 【学校間交流の様子】 (1)石和東小学校との交流 ①サツマイモの定植と収穫 5月に農業生産コース2年生12人が、石和東小学校へ出向き、1年生27人にサツマイモの定植を教えるという交流を行った。本校の生徒は、どのように教えればわかりやすいかを考えて準備や練習をした。しかし、当日は雨天となり定植の実施ができなかったため、1年生の教室でサツマイモや定植について説明をした。児童が説明に興味をもって一生懸命に聞く姿に、充実感や達成感を味わうことができた。定植活動の代替として11月に行ったサツマイモの収穫作業では、交流後に絵と文で書いた感想や収穫したサツマイモに関する手紙を送ってもらった。多くの感謝の言葉を受け取ることで、自身の行動を振り返るとともに充実感を味わうことができた。 ②買い物学習 9月に石和東小学校2年生26人が、本校の桃花ダイスキマーケットに合わせて来校し、買い物体験をした。来校した児童が1年生の時にサツマイモの定植で交流をした農業生産コースの3年生が中心となり、会場準備や案内・販売活動を行った。あらかじめ児童から注文をとり、パンや焼き菓子、野菜をスムースに購入できるよう準備をした。また、小学生が買いやすいサイズや価格に変更した商品を用意した。本校生徒は、児童の視線やペースに合わせて、接客の仕方を工夫し、かかわりを楽しみながら交流することができた。また、自分たちの作った商品を真剣に買い物する姿や、購入して喜ぶ姿を見て、満足感ややりがいを感じていた。児童が商品について家族に話をすることで、本校の取組の様子が自然に地域に広がることが期待できる交流であった。 ③花苗の寄せ植え、窓清掃 11月に石和東小学校6年生17人が来校し、花苗の寄せ植えと窓清掃体験を行った。本校環境メンテナンスコースの生徒が各グループに入り、花苗をプランターに寄せ植えする方法や窓清掃の実技を指導した。本校生徒は、活動の手順や楽しさなどをどのように伝えたらよいか考え、交流会に臨んだ。児童全員に実技をしてもらうことで児童とたくさんのやりとりを行うことができた。窓清掃道具のスクイージーは、はじめて使う児童も多く、きれいに窓ふきができた喜びを感じてもらうことができた。本校生徒は相手に合わせたやり方で教えることの大切さを学ぶことができた。 (2)笛吹高等学校との交流 ①笛吹祭(笛吹高校学園祭)での交流 6月に本校2年生の生徒会役員と、1・2年生の学級委員長が学園祭「笛吹祭」の見学をした。笛吹高校生徒会長の案内で、体育館で行われたクラス発表や、校内に展示されている各部活動やコースの展示物を見学した。本校生徒は同年代の生徒のステージ発表を観覧し、「自分たちも同じようなステージ発表をしてみたい」などの意見を交わしながら楽しんでいた。また、部活動やコースの展示見学では、案内の笛吹高校の生徒や職員の方の話に熱心に耳を傾けていた。本校にはない部活動やコースの話に、特に関心を持ったようである。美術部は、作品展示という形で参加した。前日に搬入・展示をした生徒たちは、校内を見学し、笛吹祭前日の雰囲気を味わうこともできた。 ②部活動の交流 9月に本校の学園祭「桃翔祭」に笛吹高校美術部が作品展示をした。同年代の生徒が描いた絵画は、美術部員に限らず、多くの生徒たちにとって刺激になった。ノートに感想を書き、笛吹高校に送り、感謝を伝えた。また、今年度は3月に笛吹高校で共同制作活動を行った。大きなキャンバスにいろいろな技法で色を付けた。絵具を入れた水風船がなかなか割れずに四苦八苦、ようやく割れたら絵具が飛び散って大騒ぎになるなど、和気藹々とした活動となった。次年度も継続する予定となり、生徒同士の交流がよりが深まることが期待される。 ③食品化学科との交流 12月に笛吹高校食品化学科の2・3年生10名が来校し、本校食品加工コース2年生9名と交流を実施した。互いに「食品」を取り扱っていることから授業の様子を紹介し合ったり、班に分かれてグループワークを行ったりした。グループワークでは、互いの学校で製造している加工品を組み合わせてコラボ商品を考えた。笛吹高校製造のワインを入れたカップケーキや、マーマレードを使ったパンなど魅力的な商品がいくつも考案された。 始めはお互い緊張した様子だったが、簡単なゲームで打ち解けた後は、自然と会話が生まれ和やかな雰囲気で交流する姿が見られた。授業での交流会は初めての取り組みとなった。来校した笛吹高校の生徒から「自分のしていることに誇りを持っている」「遠くから通いながら、一生懸命に勉強している」「手際よく動いていて無駄な動きがなかった。私たちもできるようになりたい」などの感想をもらった。 来年度以降も学習日程を調整して、共に学ぶ交流としてさらに発展し続けていくようにしたい。 (3)その他 ①やまびこ支援学校との交流 9月にやまびこ支援学校高等部サービス班9名が来校し、食品加工コースのカフェ販売部生徒と合同授業を行った。昨年度までは、感染症予防の必要性からリモートでの交流であったが、今年度は対面での合同授業が実施できた。授業では、食品加工コースの業務説明や、互いのカフェの運営についての質問タイム後、実際に桃カフェを利用してもらった。やまびこ支援学校には「カフェベル」という地域のお客様に人気のカフェがあり、桃花台学園の焼き菓子を定期的に納品している。今後も互いの理解を深める機会として、交流を継続していきたい。 【地域交流の様子】 (1)桃花ダイスキマーケット 桃花ダイスキマーケットを5月から2月にかけて9回開催した。中川地区の方々に、マーケット開催日時を回覧板や前日の放送で知らせるとともに、石和東小学校へのチラシ配布をしたことにより、学校周辺の住民がおおく来場した。マーケットが地域の方に周知され、学校への問い合わせも多く寄せられている。知り合いからの紹介や広報を見て来場したという方もおり、客層の広がりを感じる。本校の生徒は「全校でお客様をおもてなしする日」という気持ちをもって、全校体制でマーケットの準備をしている。生徒が丁寧に育てた野菜や、工夫して製造したパン、焼き菓子を地域の方々に購入してもらうことを通して、生徒の学習の成果を知ってもらう良い機会となった。毎回お客様アンケートを実施し、意見をもらっている。お客様の感想や要望をもらうと生徒達は励みに思い、さらにマーケットを良くしていきたいという気持ちが高まる様子が見られた。 (2)ブドウのかさかけ 6月に1年生の農業生産の授業において、本校農場隣にある藤巻農園でブドウのかさかけ実習を実施した。農園の方にブドウにかさをかける意味やその方法を教えてもらい、かさかけを体験した。生徒からは、ブドウ栽培に関する質問が多数出るなど充実した活動ができた。地域の世代の違う方とかかわり、働くことに対する意識や心構え等のお話を聞くことができて、大変勉強になった。後日、生徒達がかさかけをしたブドウを農園の方が収穫して本校に届けてくださり、全校生徒で味わうことができた。農園の方には、生徒の感想やお礼の手紙をお渡しした。 (3)中川地区公民館祭への作品展示 中川地区公民館祭では、今年度も公民館で、美術部の作品を展示した。「毎年楽しみしている」「生徒たちのがんばりが伝わってくる」などの感想が地域の方から寄せられ、部活動の取組への励みになった。
交流及び共同学習
本校の交流及び共同学習は、学校間における交流と地域における交流をそれぞれの目的に応じて実施しています。
1 学校間交流の目的
(1)同世代の生徒及び異世代の児童との交流を通して、互いを理解し、助け合いや支え合って生きていくことの大切さを学ばせる。
(2)間接的な交流に加えて直接交流を通して、同世代の生徒及び異世代の児童の活動の様子を見たり触れ合ったりするなかで、共に学び合い、高め合う機会とする
2 地域交流の目的
(1)地域の方々とともに活動するなかで、相互扶助の経験を通して協同の大切さを学ばせる。
(2)学校で学習した内容を、社会の中で活用する経験を通してより確かな力に高める。
(3)地域の人々とのふれあいを通して、卒業後の就労に必要なコミュニケーション能力を実践的に育成する。
3 学校間交流と地域交流の様子
【学校間交流の様子】
(1)石和東小学校との交流
①サツマイモの定植と収穫
5月に農業生産コース2年生12人が、石和東小学校へ出向き、1年生27人にサツマイモの定植を教えるという交流を行った。本校の生徒は、どのように教えればわかりやすいかを考えて準備や練習をした。しかし、当日は雨天となり定植の実施ができなかったため、1年生の教室でサツマイモや定植について説明をした。児童が説明に興味をもって一生懸命に聞く姿に、充実感や達成感を味わうことができた。定植活動の代替として11月に行ったサツマイモの収穫作業では、交流後に絵と文で書いた感想や収穫したサツマイモに関する手紙を送ってもらった。多くの感謝の言葉を受け取ることで、自身の行動を振り返るとともに充実感を味わうことができた。
②買い物学習
9月に石和東小学校2年生26人が、本校の桃花ダイスキマーケットに合わせて来校し、買い物体験をした。来校した児童が1年生の時にサツマイモの定植で交流をした農業生産コースの3年生が中心となり、会場準備や案内・販売活動を行った。あらかじめ児童から注文をとり、パンや焼き菓子、野菜をスムースに購入できるよう準備をした。また、小学生が買いやすいサイズや価格に変更した商品を用意した。本校生徒は、児童の視線やペースに合わせて、接客の仕方を工夫し、かかわりを楽しみながら交流することができた。また、自分たちの作った商品を真剣に買い物する姿や、購入して喜ぶ姿を見て、満足感ややりがいを感じていた。児童が商品について家族に話をすることで、本校の取組の様子が自然に地域に広がることが期待できる交流であった。
③花苗の寄せ植え、窓清掃
11月に石和東小学校6年生17人が来校し、花苗の寄せ植えと窓清掃体験を行った。本校環境メンテナンスコースの生徒が各グループに入り、花苗をプランターに寄せ植えする方法や窓清掃の実技を指導した。本校生徒は、活動の手順や楽しさなどをどのように伝えたらよいか考え、交流会に臨んだ。児童全員に実技をしてもらうことで児童とたくさんのやりとりを行うことができた。窓清掃道具のスクイージーは、はじめて使う児童も多く、きれいに窓ふきができた喜びを感じてもらうことができた。本校生徒は相手に合わせたやり方で教えることの大切さを学ぶことができた。
(2)笛吹高等学校との交流
①笛吹祭(笛吹高校学園祭)での交流
6月に本校2年生の生徒会役員と、1・2年生の学級委員長が学園祭「笛吹祭」の見学をした。笛吹高校生徒会長の案内で、体育館で行われたクラス発表や、校内に展示されている各部活動やコースの展示物を見学した。本校生徒は同年代の生徒のステージ発表を観覧し、「自分たちも同じようなステージ発表をしてみたい」などの意見を交わしながら楽しんでいた。また、部活動やコースの展示見学では、案内の笛吹高校の生徒や職員の方の話に熱心に耳を傾けていた。本校にはない部活動やコースの話に、特に関心を持ったようである。美術部は、作品展示という形で参加した。前日に搬入・展示をした生徒たちは、校内を見学し、笛吹祭前日の雰囲気を味わうこともできた。
②部活動の交流
9月に本校の学園祭「桃翔祭」に笛吹高校美術部が作品展示をした。同年代の生徒が描いた絵画は、美術部員に限らず、多くの生徒たちにとって刺激になった。ノートに感想を書き、笛吹高校に送り、感謝を伝えた。また、今年度は3月に笛吹高校で共同制作活動を行った。大きなキャンバスにいろいろな技法で色を付けた。絵具を入れた水風船がなかなか割れずに四苦八苦、ようやく割れたら絵具が飛び散って大騒ぎになるなど、和気藹々とした活動となった。次年度も継続する予定となり、生徒同士の交流がよりが深まることが期待される。
③食品化学科との交流
12月に笛吹高校食品化学科の2・3年生10名が来校し、本校食品加工コース2年生9名と交流を実施した。互いに「食品」を取り扱っていることから授業の様子を紹介し合ったり、班に分かれてグループワークを行ったりした。グループワークでは、互いの学校で製造している加工品を組み合わせてコラボ商品を考えた。笛吹高校製造のワインを入れたカップケーキや、マーマレードを使ったパンなど魅力的な商品がいくつも考案された。
始めはお互い緊張した様子だったが、簡単なゲームで打ち解けた後は、自然と会話が生まれ和やかな雰囲気で交流する姿が見られた。授業での交流会は初めての取り組みとなった。来校した笛吹高校の生徒から「自分のしていることに誇りを持っている」「遠くから通いながら、一生懸命に勉強している」「手際よく動いていて無駄な動きがなかった。私たちもできるようになりたい」などの感想をもらった。
来年度以降も学習日程を調整して、共に学ぶ交流としてさらに発展し続けていくようにしたい。
(3)その他
①やまびこ支援学校との交流
9月にやまびこ支援学校高等部サービス班9名が来校し、食品加工コースのカフェ販売部生徒と合同授業を行った。昨年度までは、感染症予防の必要性からリモートでの交流であったが、今年度は対面での合同授業が実施できた。授業では、食品加工コースの業務説明や、互いのカフェの運営についての質問タイム後、実際に桃カフェを利用してもらった。やまびこ支援学校には「カフェベル」という地域のお客様に人気のカフェがあり、桃花台学園の焼き菓子を定期的に納品している。今後も互いの理解を深める機会として、交流を継続していきたい。
【地域交流の様子】
(1)桃花ダイスキマーケット
桃花ダイスキマーケットを5月から2月にかけて9回開催した。中川地区の方々に、マーケット開催日時を回覧板や前日の放送で知らせるとともに、石和東小学校へのチラシ配布をしたことにより、学校周辺の住民がおおく来場した。マーケットが地域の方に周知され、学校への問い合わせも多く寄せられている。知り合いからの紹介や広報を見て来場したという方もおり、客層の広がりを感じる。本校の生徒は「全校でお客様をおもてなしする日」という気持ちをもって、全校体制でマーケットの準備をしている。生徒が丁寧に育てた野菜や、工夫して製造したパン、焼き菓子を地域の方々に購入してもらうことを通して、生徒の学習の成果を知ってもらう良い機会となった。毎回お客様アンケートを実施し、意見をもらっている。お客様の感想や要望をもらうと生徒達は励みに思い、さらにマーケットを良くしていきたいという気持ちが高まる様子が見られた。
(2)ブドウのかさかけ
6月に1年生の農業生産の授業において、本校農場隣にある藤巻農園でブドウのかさかけ実習を実施した。農園の方にブドウにかさをかける意味やその方法を教えてもらい、かさかけを体験した。生徒からは、ブドウ栽培に関する質問が多数出るなど充実した活動ができた。地域の世代の違う方とかかわり、働くことに対する意識や心構え等のお話を聞くことができて、大変勉強になった。後日、生徒達がかさかけをしたブドウを農園の方が収穫して本校に届けてくださり、全校生徒で味わうことができた。農園の方には、生徒の感想やお礼の手紙をお渡しした。
(3)中川地区公民館祭への作品展示
中川地区公民館祭では、今年度も公民館で、美術部の作品を展示した。「毎年楽しみしている」「生徒たちのがんばりが伝わってくる」などの感想が地域の方から寄せられ、部活動の取組への励みになった。